TOP > 推奨図書 > 『行政法 第6版』櫻井敬子、橋本博之著(弘文堂)

『行政法 第6版』櫻井敬子、橋本博之著(弘文堂)

~行政法~

書評

本書は、判例・通説を基調に、行政法の全体が平明、簡潔に解説されています。基本的部分は、解説が充実しており、どのような場合にその条文や要件を使うのかという条文選択や、要件選択の判断が意識されて書かれており、随所に要件を的確に当てはめるために必要なヒントが記載されています。

実務や起案において、行政法を使いこなすのに有益な示唆に富んでいます。

本書の読み方

本書の重要基本部分(本書が多数のページ数を割いて説明をしている部分)について、①法文の文言、②制度趣旨と対立利益、③ ②が要件にどのように結びついているか、を考えながら、まず読みます。

特に、事案の事実を要件にどうあてはめるのかに関する記述について、細心の注意を払ってその意味を考えると、使いこなせるような形で、行政法の理解が進むのではないかと思われます。