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実務法学ブログ

司法試験合格発表までの過ごし方

合格発表までの貴重な時間を有意義に! 〜合否と受験回数の如何を問わず〜

法科大学院に費用を払い、2年ないし3年厳しい講義・課題を履修した上での5年5回の受験回数制限のプレッシャーのもと、論文試験8科目と短答試験3科目を同時期に合格するために全力を尽くしたことは、それ自体、大きな経験・財産に違いありません。

今後、司法実務や他の法分野で仕事をしていく可能性があるのだとすれば、司法試験の合否を問わず、その経験・財産に磨きをかけ、

一個一個の争訟事件の、「事案分析、条文の選択、主要な争点の選択、

本件ケース特有の事情をも念頭に解釈あてはめをすること」について、

直感ではなく、計算された熟慮された判断をなし得るよう、

努力と工夫を、法曹をやめるまで、続けて行く必要があると考えます。

今回、合格していたら、なおさら努力が必要です。

司法試験(短答、論文試験)に自信のある方もそうでない方も、受験回数の如何を問わず、法を使う職業に就く可能性があるとすれば、やるべきことは同じではないでしょうか。

目標・義務の契機がなければ、時間はあっと言う間に過ぎ去ります。

また、司法試験予備試験、そして司法実務のこわさは、盤石な基礎は必須ですが、「必ずしも知識の物量ではない、覚えればよいという訳にはいかないことにあります。

努力と工夫の双方が重要であり、発表までの時間は、その努力と工夫をする貴重な時間なのです。