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司法試験&予備試験論文試験インプット対策
出る要件効果論証「集約」講義

1 論文試験によく出る要件効果は、「誤解」と「穴」が生じ易い要件効果です。

「誤解」とは、誤った理解をしている、「穴」とは、理解もしくは記憶が欠けていることです。

次回での合格を決めたいのなら、「論文過去問によく出た基本」の要件効果に関する「誤解」と「穴」を一掃する必要があります。

論文試験に繰り返し出る要件効果は、その分野の過去問が多い基本であり、受験生が何度も「勉強したはずの」、受験生が当然「知っているはずの」典型的な基本です。

しかも、受験生の多くは、過去問対策で、過去問を何度も「回しています」。

司法試験管理委員会も、受験生が「何度も勉強したはずの分野」、「過去問を何度も回したはずの分野」であることを承知で、「論文過去問によく出た基本」を出題します。

それは、過去問に何度も出題したにも拘わらず、要件効果の理解・記憶(あるいはそのあてはめ)について、多くの受験生に誤解と穴があるので、繰り返し出しても差が付く重要分野だからです。

次回、予備試験・司法試験に一発で合格したいなら、論文試験頻出の要件効果について、「潜んでいる誤解と穴」の数々を、本試験までの限られた時間で、一掃する必要があります。

2 よく出る要件効果を甘く見ず、徹底的に対策を立ててください。

「論文過去問によく出た基本」は、基本書や過去問を回した回数ではなく、「誤解なく頭に入ったこと」が重要です。

司法試験で約70%、予備試験で約96%の、合格できない受験生の大多数は、本試験当日までに、論文試験頻出の要件効果について、多数の誤解と穴を、結局、解消できなかったのです。

不合格者の再現答案を分析すると、「何年も勉強しているはずなのに」、「何度も過去問を回したはずなのに」、論文試験必須の要件効果・論証(あるいはそのあてはめ)において、大量失点を招く誤解や穴が散見されます。

次回の本試験に合格したいなら、本試験当日までのできるだけ早い時期に、これら「論文試験によく出る要件効果論証」の誤解と穴を一掃しましょう。

3 「短答」の合否を分けるのは論文によく出る要件効果です。

論文試験頻出の要件効果を題材とする短答問題は、要件効果を事例にあてはめる形式のもの(事例問題)で、比較的作業量のある難易度の高い問題が多いと言えます。

「もう短答試験に落ちないためには」、「論文試験に」よく出る要件効果について、論文試験以上に「瞬時に的確に」、速答できる域に達することが必要なのです。

短答試験の事例問題は、問われている条文や論点は同じであっても、それまでの過去問と微妙に異なる事例を設定して出題されることが少なくありません。

そこで、短答試験の事例問題を「過去問の選択肢を丸暗記して吐き出す」という類の方法で対処することは困難であり、「各要件を初見の事例にあてはめ、法律効果に従い各選択肢の正誤を判断」ことが必要となるのです。

このように、短答試験においても、「論文試験によく出た基本」に関する要件効果(及びそのあてはめ)の理解および記憶を、クリアにすることが必要なのです。