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予備試験 短答試験を受験された皆様へ

予備試験 論文試験に向けて―論文試験突破の「厳しさと価値」について―

朝から夜まで長時間に亘る予備試験短答試験、本当にお疲れ様でした。
ひとまず、少なくとも数日間は、完全に休養をし、論文試験に向けての鋭気を養うのがよいでしょう。

予備試験 論文試験に突破できるのは、全受験者のわずか数パーセントに過ぎません。その数パーセントに入るために必要なのは、短答試験に合格することを前提に、予備試験 論文試験の「事案分析、条文選択の判断、争点選択の判断、解釈、あてはめ・事実摘示」について、コントロールが抜群に安定していることです。

まず、予備試験は、司法試験ほどでないにせよ、問題が長文で、長い事案のポイントを、ポリシーを持って読む事案分析能力が必要です。

次に、予備試験論文試験で条文選択・争点選択を誤るのが最もダメージが大きく、予備試験合格のためには、条文選択・争点選択のコントロールが安定していることが不可欠です。条文選択・争点選択の判断がままならなければ、大量失点を免れず、予備試験論文試験突破は困難です。

さらに、予備試験の論文試験においても、あてはめ・具体的事実摘示が重視されており、あてはめ・事実摘示における安定感も必要です。

このように、予備試験論文試験は、非常に厳しい試験です。

ただ、この厳しい論文試験を突破した安定感があるからこそ、予備試験出身司法試験合格者は、就職に強い、というより、就職において裁判所・検察・法律事務所の争奪戦になるのです

なお、法科大学院が併存する以上、予備試験論文突破の厳しさは、旧司法試験ほどではありません。その意味で、予備試験論文試験は、旧司法試験に比べれば、ローリスク・ハイリターンなのです。