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法科大学院1年生7月までの勉強の重要性!

法科大学院1年生4月から7月までが、合否を分けます!「司法試験」だけではなく、
「法科大学院進級試験」の合否も分けます!

1 法科大学院未修者コース1年7月までの学習内容が、
  司法試験のみならず法科大学院の進級試験の合否も大きく左右します!

「論文試験によく出る範囲の」定義、趣旨、要件・効果、論証について、「未修者1年次の7月までに」、誤解や欠缺なく理解し、且つ、100%速答できる程度に記憶できたか、そうでないかは、その後の「合否」を大きく左右します。
ここで言う「合否」とは、1年次から2年次、2年次から3年次に進級する試験、法科大学院卒業試験の合否も含みます。

2 未修者コース1年7月までを漫然と過ごした場合の大きなリスク

 1年次の7月までに「論文試験によく出る基本」の定義、趣旨、要件・効果、論証を覚えていなければ、1年次の7月、8月に多くの既修者・合格者がしている司法試験の過去問答案練習をすることができません。なぜなら、最低限の情報なく演習をすることはできないからです。

 そうすると、1年次9月には、知識も演習も不足している状態になり、1年次9月以降にだんだん多くなる法科大学院内の課題や演習を「解く」こともできず、判例を読むのも時間がかかった上ポイントを理解することもできず、9月から12月にかけて、いわゆる落ちこぼれた状態となります。

 その結果、1年次12月や2月の試験時に大幅な学力不足により試験を乗り切ることができず留年となります。その後抜本的な学力上昇のない限り、基礎の至るところに誤解と欠缺を抱えたまま、2年次、3年次の学内試験、司法試験で不合格を繰り返す極めて苦しい展開となるのです。

 既修者の多くがやってきた司法試験・予備試験の答案練習をするには、最低限の定義、趣旨、要件・効果、論証が固まっている必要があります。インプットがないのに答案練習のアウトプットをすることはできないのです。

7月までにインプットし、8月9月に過去問演習をし、10月以降の法科大学院の課題や試験に備えるのです。

法科大学院1年生が7月までになすべきインプット ー100%速答するべき基礎についてー

1 論文合格の必要条件は、定義、趣旨、要件・効果、論証の正確さと記憶喚起の速度

論文試験頻出の、定義、趣旨、要件・効果、論証に関する理解記憶は、基本的な事例問題の事案分析、条文争点選択、あてはめの大前提であり、また、応用問題の推論を出発させる起点となるものです。ここに時間をかけて思い出していては、あてはめや応用問題に窮します。誤解や穴があれば論外となります。

論文試験必須の基礎は、「速答できる程度に固く記憶」する必要があります。

2 「短答」の合否を分けるのも、実は、論文によく出る定義・趣旨・要件・効果

短答プロパーと言われる知識は、概して単純な問題か、考えれば分かる問題か、さもなくば捨て問です。
これに対し、論文試験に必須の要件効果に関する短答問題は、

① 事例にあてはめる形式であったり、

② 複数の要件に事例をあてはめて法律効果に従い正誤を判断する形式であったり、
比較的作業量のある難易度の高い問題が多いのです。

「短答」が苦手な方は、「論文試験によく出る定義趣旨要件効果を厳選」し、論文試験以上に「瞬時に的確に」処理できる域に達することが有益なのです。

3 論文試験によく出る基礎は誤解と穴が生じ易い基礎です。

論文試験・短答試験に繰り返し出る基礎は、逆説的に言えば、多くの受験生が誤解しているので、繰り返し出しでも差が付く分野です。

典型論点は、基礎的とはいえ困難な問題をはらむから論点となっており、「本試験当日重大な誤解や穴が発覚」する危険が高いのです。

未修者1年生が順調に進級試験に合格し、かつ、最初の司法試験で一発合格を決めたいなら、積極的に繰り返し講義を受け、誤解と欠缺をなくす必要があります。

講義を聞くことと100%的確に速答できることは、雲泥の差

―講義を聴くだけでなく、その後の検証が非常に重要ですー

論文試験必須の定義・趣旨・要件・効果・論点の誤解欠缺(けんけつ)をただす講義に出ても、聴いただけで終われば、やはり基礎の至るところに誤解と欠缺や忘却が散在する状況は是正されないでしょう。1度や2度聴いただけで、すべてを理解し記憶できる人など、極めて希有です。

講義を聴いた後、検証する厳しい試験(試練)を受け、第三者の手で客観的に検証を受け、確かに、これらを100%的確に速答できる域に達した、というお墨付きを貰うのが確実です。

講義を聴いただけか、それとも100%的確に速答できる域に達したか、
これが、法科大学院進級試験、最初に受ける司法試験において、
文字どおり「天地程の大差」となって現れます。

100%的確に速答できることを目指す【即戦力基礎講座】

―的確に速答できる域に達してはじめて既修者と戦えますー

法科大学院未修者コース在学生は、法科大学院2年次以降、司法試験においては、既修者に競り勝つ必要があります。論文試験必須の基礎について、100%的確に速答できる域に達して、優秀な既修者に競り勝つ可能性が出てきます。

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