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平成25年司法試験【合格】K.Fさん
(20代 男性 ロースクール修了生 3回目の受験)

受講講座

2012年度、大学エクステンション講座にて

① 即戦力基礎講座・実践講座を短期講座用にまとめたもの
② 公開起案を各教科1回分

2013年度、実務法学研究会にて

  • 公開起案講座(第1クール第2クールとも通学コース)

その他、本試験を題材とした昨年度合格者講師の方の講座(公法・民事・刑事)、無料公開講座にも参加させていただきました。

当研究会を知ったきっかけ

昨年度、専修大学のエクステンション講座の受講判断の際、貴研究会の活動内容等について調べました。昨年度は残念ながら不合格でしたが、この間に目指すべき答案の方向性のイメージが掴めたので、もう一年お世話になりこれを定着させたいと思い、ホームページやダイレクトメッセージで講座選択の判断をしておりました。

当研究会を選択した理由

1)求められる起案から逆算した知識整理・論文戦略が立てられること

昨年度の自分の敗因分析をした結果、基本知識や理論の論述に過誤・欠落がありそれが大きく足を引っ張っているように思いました。また、最近の本試験の採点においても基本となる部分のウエイトが大きくなってきているように思いました。そこで試験本番で基本として正確に書くべき点・応用として思考過程を示すべき点を判断し起案するために、それに適した準備ができる講座を探しておりました。そして、昨年度エクステンションの講座を受講していた中で、北出先生にそのような観点から多くのアドバイスを頂いていたため、この一年間で最終合格を掴むには貴研究会が最適だと判断しました。

(2)公開講座の質が抜群に良いこと

実務法学研究会の特色として、完全オリジナルの論文問題が挙げられると思います。他社では最新判例のコピペや他の問題集に掲載されているような問題も多く、論文問題でありながら「知っているか知らないか」で点数に差が出てしまい自分の問題点を発見し辛い状況にあるように思います。他方、実務法学では、現実に起こりそうな事案を元に、基本となる法知識・理論の正確さを厳しく問い、考えたこともない応用を現場で思考しその過程を答案として示し採点者を説得することを要求しています。普段からこういった問題に触れ、限られた時間で自分のできる限りの力を発揮する練習を積むことで本番でも委縮せず実力を発揮することができると思います。

また、私は公開起案講座のうち、即日返却を受け再起案の提出・添削まで受けることができるコースを選択していました。これにより、その日に受けた起案の問題点はその日のうちに発見し、修正・工夫をし、次回までの課題を発見することができました。そのため、起案のたびに自分の答案が改善されていくことを認識できたため、喜び・楽しみを感じながら受験期間を過ごすことができました。

(3)気になったところを質問できる環境

私は、個別面談の機会のほか、他の受講生の迷惑とならない限りで、起案の内容や法理論等について北出先生に質問の時間を多く取っていただきました。北出先生は私の主張の法的側面での正確性のほか、本試験でならこうするほうが良いなど、戦略的な側面からも多くのアドバイスをしてくださいました。実務法学公開起案では、1日1問を徹底的に分析し起案・再起案ができるため、丸1日かけて多くの指導を受けることができる点は大きな魅力であると思います。

当研究会のよいところ(特におすすめのポイント)

公開起案の質がとても良いと思います。また、これを題材に再起案・再添削を受けられたため、毎回毎回課題を消化して進歩を実感することができました。

また、休憩中に他の受講生の方々とお話しすることもあったのですが、実務法学公開起案の受講者の方々は皆さんガッツがあるなと思いました。皆さんご自分の起案の問題点に向かい合い、あれこれと工夫をして再起案をして早朝から夜まで残って勉強をしていらっしゃいました。私もそういった環境に身を置かせていただき、皆様と日々切磋琢磨することができたことは、浪人期間の支えとなっていました。

合格者の声として、受講生に送るメッセージ

私は2年連続の論文落ち、しかも論文4千番台という壊滅的な状況から這い上がって本年度の合格を掴み取りました。本試験まで残り半年間無くとも、改善すべき問題点を発見しそれに全力で向かい合い修正の工夫を重ねれば最終合格を掴みとることは可能です。他方これを怠れば、例え昨年度あと一歩で合格の所まで来ていたとしても、また不合格となりかねません。昨年度悔しい思いをした方は、自分の敗因は何かの本質から逃げず、どう修正するべきか日々悩み抜いてほしいと思います。もちろん、そのためにどこかの予備校に行かなければならないわけではありません。しかし、優れた先人のアドバイスを仰ぎ、同じ目標を持つ受験生と切磋琢磨することがそのために有益であることは疑いありません。私はその手段として実務法学研究会を利用させていただきました。単なる結果論ではなく、日々の自分の起案を見返す度、ここを選んで間違いはなかったと確信していました。予備校や勉強会・研究会を検討の方は思い切って飛び込んでみてほしいと思います。

勉強期間が長引けば長引くほど、受験生は答案の方針が迷走し、些末な論点勉強ばかりになりがちです。もちろん当人はそれが些末だとは思わないのでしょう。私もそうでした。そういった受験生が、あるべき答案・評価される答案のイメージを掴み、そこから逆算した学習スタイルを築くには、1人で悩まずにアドバイスを求めるべきです。自分の答案が未だ至らないことに悲観するのではなく、日々改善されていくことに喜びを感じてほしいと思います。そして、そのような喜びを感じ成長を実感できる環境に身を置くべきであると思います。

私事ではありますが、私は本年度の合格発表を法務省掲示板まで見に行きました。今年駄目なら撤退しようと決め、その区切りを付けるためです。掲示板で自分の番号を発見したときの喜びは例えようのないものでした。掲示板から霞が関駅までの景色が全く違うものに見えことを今でも覚えています。受験期間は肉体的にも精神的にも苦労が多く大変ですが、自分の課題に向き合い続ければ、その苦労は必ず実を結びます。皆様にも歓喜の瞬間が訪れますことを心から祈っております。

無事法曹となり、貴方が助けなければならない、支えなければならない多くの方々がいることを忘れないでください。試験で躓いている場合ではありませんよ。