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平成22年旧司法試験【合格】Bさん

1 北出容一先生の「実務法学・基礎講座」をお勧めします。

(1)基本を「暗記」と誤解していた日々

司法試験の合格には、「基礎、基本」が重要であるとよく言われます。

しかし、私は、受験当初、「基礎、基本」の意味をイメージするのが難しく、基本とは、受験参考書や短答過去問の選択肢や、論文過去問の解答例を、ただ暗記することだと誤解をし、暗記をすれども、短答試験にすら合格できない日々が数年間続いていました。

(2)条文、制度趣旨と対立利益から、基本を理解

そんなとき、北出先生の講義に出会いました。まさに目から鱗でした。

北出先生の講座では、「基礎、基本」とは、まずは、条文の文言、趣旨と対立利益から、定義・各要件・各効果、そして重要基本論点を理解することだったのです。

数多くの受験参考書が、世に出ていますが、これほどはっきりと、条文の文言、趣旨と対立利益から、定義・各要件・各効果を説明した講義とテキストは、私の知る限り他にはありませんでした。

(3)短答・論文の応用問題が解けるようになりました。

このような形で基本を押さえた後、司法試験の論文試験問題を見ると、暗記に頼っていた頃とは、別物に見えました。

具体的に言いますと、旧試験の論文本試験問題も、新司法試験と同様、基本と特殊性の双方を聞いてくるのですが、基本的な各要件と各効果を、「条文の文言→制度趣旨と対立利益」というセットで押さえていたために、本試験で問われている基本部分は、自信を持ち処理できましたし、応用部分も、基本的な「条文の文言→制度趣旨と対立利益」から出発して解くことができるようになっていました。応用は基本の応用とよく北出先生がおっしゃっていましたが、本当にそうだと思いました。

これが原動力のひとつとなって最後の旧司法試験論文式本試験(平成22年旧司法試験)に、論文試験2回目の受験で合格することができました。

また、短答試験の応用問題についても、同じく「条文の文言→制度趣旨と対立利益」から出発して考えることにより、応用的な短答問題の正答率が目に見えて上がり、厳しかった平成21年、平成22年度旧司法試験短答式試験にも確実に合格できました(もっとも、短答式試験については、以上の論文の基礎の応用のほかに、北出先生の「短答試験の解法」に依るところが大きかった」と思います。)

(4)実務法学基礎講義をお勧めします。

コンパクト且つ強力に基本を教えてくれるシステムといえます。

実務法学研究会で行われる基礎講座(夏季)は、まさに上述した合格のエッセンスが凝縮されたものとなっています。

毎年、工夫・改良を続けられる北出先生講義と板書図ですが、先日、合格の報告をしに北出先生を訪ねたところ、今年からは、テキストが一新され、厳選された基本について、簡潔に、条文、趣旨と対立利益から、定義・要件・効果、論点が記載されたと聞きました。

また、本年から開講された特別クラスでは、検証テスト、特別強化講義がついているときき、これで鬼に金棒、羨ましいと思ったくらいです。

是非、受験生の皆さんには、北出容一先生の講義を一度体験していただきたく思います。基礎が大事といわれながら、基礎のなんたるかが分からず迷っていた私でしたが、北出先生に出会い、応用問題を解くことを念頭に置きつつ、基礎を固めることを知り、無事、合格することができました。

2 北出先生の「実務法学・実践講座」をお勧めします

基礎に関しては、1に記述した方法を知り、安心しましたが、いざ、起案をするとなると別の注意も必要です。以下、それをまとめてみました。

(1)事案分析・条文要件選択・あてはめの重要性

旧司法試験も、時間内に、基礎、基本を使いこなし、応用部分を処理して、事案を解決するには、【事案分析、条文選択、要件選択、解釈、当てはめ】、【応用問題の適切な処理】という一連の流れを、【時間内に行える】ことが、絶対に必要でした。

予備試験の論文式試験問題は、旧司法試験よりも一層長文化し、新司法試験に至っては、2時間で何ページもの長文事例が出題されています。

予備試験や新司法試験においては、【応用に耐える基礎】だけではなく、【事案分析、条文選択、要件選択、解釈、あてはめ】「も」、大きく合否を左右するのです。

(2)条文選択・あてはめの講義を受けて良かったこと

私は、北出先生の講義で、基本条文を中心に、どうやって【事案分析、条文選択、要件選択】をするのか、どうやって【あてはめ】をするのか、を教えてもらいました。

そこで、北出先生に教えてもらったとおりに、すなわち、制限時間内に論文過去問を解き、よく考え、【事案分析、条文選択、要件選択】、そして、【あてはめ】を、徹底的に練習をしていました。

この自信があったからこそ、最終合格者50人の最後の旧司法試験に、本気で立ち向かうことができましたし、2回目の論文式試験受験で、最後の旧司法試験に上位合格することができたと思います。「言われたとおりにする」ことが重要です。

(3)新司法試験・予備試験上位合格のために実務法学実践講座をおすすめします。
①条文選択からあてはめまで、独学では至難といえます。

今年度、実務法学研究会で行われる実践講座(夏季から来年1月上旬まで)は、私が体験した【事案分析、条文選択、要件選択】、そして【あてはめ】について、合格のエッセンスが凝縮されたものとなっていると思います。テキストには、これらが記載されていますし、毎年パワーアップする北出先生の講義と板書があります。

私は、これらを、独学で、短期間に、自ら考えつき身につけるのは、どう考えても、至難であると考えます(私は、北出先生の講義を受けるまでは短答試験にすら合格することができませんでした)。

②豊富な予想過去問を素材に、条文選択からあてはめまで

北出先生の講座は、講義に先立ち、 翌年の(新)司法試験に予想される類似の過去問(各回5題)を、受講生自ら答案構成ないし答案作成をするように構成されています。

受講生が、簡潔に【事案分析、条文要件の選択、解釈、あてはめまで】を判断し、そして、【当該ケース特有の応用問題】の処理を体得し得るよう、工夫されています。

新試験の過去問を何問も練習することは、時間的にできません。

条文選択からあてはめまでを判断し、応用問題の処理を徹底的に練習するには、時間的にも、旧司法試験の過去問が、最も適しているといえます。旧司法試験も、【当該ケース特有の応用問題】の宝庫だからです。そういう意味で、実務法学の実践講座は効率よく練習ができるシステムといえます。

③豊富な予想過去問を素材に条文選択からあてはめまで

私は、これだけでも心強く思っていましたが、本年から開講された特別強化クラスでは、旧司法試験45分起案、あてはめ起案演習がついたと聞きました。

本試験のあてはめは、基礎的判例のあてはめを応用した形になっていますので、このクラスを受講し、基礎的判例のあてはめを実際にやってみることは、本試験のあてはめ部分で高得点を採るために、大変役に立つと思います。

過去問をとおしての練習、判例のあてはめ方法を講師と共に体感できる、北出先生の実践講座(論文試験編)は、新司法試験・予備試験に合格する上で、不可欠な講座といえると思います。是非、頑張ってみてください。

3 北出先生の「実務法学応用型起案」をお勧めします

(1)司法試験では見たこともない応用問題が登場します。

本試験では、これまで誰も見たこともないような問題が登場します。

これを本試験の緊張の中で、時間内に処理する精神的プレッシャーは、相当なもので

した。なんとか、このプレッシャーを減らしたいと本気で思っていました。

(2)応用事例を練習できる機会は少ないです。

そこで、事前に応用問題を豊富に含む答案練習を沢山たくさんして、未知の問題、当該ケース特有の事情を豊富に含む問題に対する不安感を払しょくしたいと答案練習会をこなしました。

ただ、予備校の答案練習会では、本試験のように厳しく応用を問う問題に当たることが少なく、易しく典型的な問題で、時間も余ってしまうほどです。しかし、本試験に行くと苦戦するのです。

このギャップに苦しんでいました。

(3)実務法学応用型起案の問題は本試験に一番近いと思います。

そこで、北出先生の起案問題を解くことにしました。

実務法學の公開起案問題(応用型大問起案)は、北出先生が中心となって作成されるため、良いということは聞いていました。

実際、自分が受けた感じでは、事例問題が、基本と、的を絞らせない多彩な応用に満ちており、本試験問題の方が易しく感じられたくらいです。そういう意味で、実務法学の問題は、本試験の水準に限りなく近いと言えます。

しかも、起案の後、北出先生が、長文事例問題の合格答案を書くに至るまでのプロセス、即ち、【事案分析、条文要件の選択、解釈、あてはめまで】、そして、【当該ケース特有の応用問題】の処理について、一つ一つ判断(「思考過程」)を解説されるので、自分は【答練→優秀答案暗記→本試験では自分で判断できず】という不合格のサイクルから脱却することができました。そして、私の合格体験記をお読みになってくださった皆さんにも、北出先生の講座は、きっと最終合格するための原動力になると思います。

勉強方法がわからなかたり、合格の仕方が分からなくなってしまったとき、是非、北出先生の基礎講座、実践講座、公開起案を受講してみてください。

末筆ながら、皆さんの平成24年度合格を心からお祈りいたします。